先行き不透明な時代ではありますが、若者にとって夢のある日本であってほしいと願っています。
世界の起業家の起業時の年齢を調べると、デルコンピュータ12歳、マイクロソフト19歳、アップル21歳、グーグル25歳というように10代から20代の若者が立ち上げた事業が大きく育っています。日本も、若者の豊かな発想から生まれたNew Businessの芽をつぶさず、育てていける仕組みや環境を用意しておかなければ、世界に後れを取り、経済は衰退していくことになるでしょう。
この危機感は政府も共有しており、経済産業省においては、スタートアップ支援策ホームページを立ち上げています。また、令和5年度税制改正では、スタートアップに関する税制が大項目の一つにあげられています。
一方、スタートアップの方々との交流会では、会社の設立を誰に相談してよいかわからなかったので、すごく時間をかけてホームページを見ながら何とか会社を設立したというような話を聞きました。有用なアイディアを持って、実業の世界に飛び込もうとする若者が、制度の大きな壁とぶつかって、時間を浪費したり、その夢を壊されたりしないように、経営戦略と法務・財務・税務のポイントやリスク等の全体像を、スタートアップの入口においてまず大まかに知ってもらうことが大事ではないかと考えました。
ホームページの閲覧等で様々な情報が手に入る時代ですが、全てが正しい情報なのか、それが最適解なのか、なかなか判断がつきません。しかし、全体像を知っておくことで、何に悩んでいるかが明らかになり、その内容を相談する相手がわかれば、外部にアドバイスしてもらえるネットワークを作ったり、内部に適材適所の人材を増やしたりすることで、よりスムーズなスタートアップからの成長曲線を描くことができると思います。
この冊子が、時間や制度の障壁をスムーズに乗り越えるきっかけとなり、成長に向かうスタートアップ実現の一助となることを願っております。
- Brewed New Business 推進機構『スタートアップ入門』はじめに -
関西を活動の中心とする、弁護士、公認会計士、税理士、司法書士および中小企業診断士等が、毎月第一水曜日に、Craft Beerを飲みながらスタートアップの若者等と交流し、そのニーズの中からニュービシネス等に関する法律・会計等の課題を抽出、議論を戦わせることで、次々と泡が浮かび上がるかの如く、様々な新規事業の成長に向けての醸成を推進することを目指している団体です。
藤田増夫
弁護士
山畑博史
弁護士
髙橋健
弁護士
植村和也
弁護士
中澤未生子
弁護士・中小企業診断士
溝端浩人
公認会計士・税理士
廣瀬友治
公認会計士・税理士
辰巳大樹
公認会計士・税理士
副田正之
公認会計士・税理士
上垣敦史
公認会計士・税理士
新生雅則
公認会計士・税理士
味谷祐介
公認会計士・税理士
上田早紀
司法書士